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駅直結!四季の庭で贅沢に迷子を極める  京都府立植物園



基本情報 アクセス お手洗い(準備中)
どこよりも重厚な歴史と伝統に彩られ、千年の都を今に伝える街、京都。
一方で どこよりも新しもん好きで、常に“今”を形作ってきた街でもある京都は、
実は数々の「日本初」を擁する街でもあります。
四季折々の植物が風に揺れる中、市民がのんびりと憩いのひとときを過ごす
ここ、京都府立植物園は、そんな京都の二つの顔に
同時に触れることのできるスポットでもあるのです。
日本初の公立植物園として、京都府立植物園の前身である「大典記念京都植物園」が
この地に開園したのは、大正13年(1924年)のことでした。
植物園というとどこか人工的なイメージがありますが、
ここは古来よりこの地にある「半木(なからぎ)の森」と呼ばれる自然林を包み込むように
造営されました。
さらに半木の森の中枢には、創建は不明ながらも奈良時代より天太玉命(あめのふとだまのみこと)を
お祀りするとされる半木神社が、まるで森に守られるように静かに鎮座しています。
植物園の敷地は、北は北山通、南はもう少しで北大路通というあたりまで、
西は賀茂川、東は下鴨中通り沿いのコンサートホールと隣り合っており、
中に入り込んだ視覚障害者を迷子にさせるに十分な広さを誇っています。
甘い花の香りや背の高い木々の葉ずれ、噴水の水音はときに道標となり
ときにトラップとなりますが、
風を聴き、花に惑う時間は五感への贅沢です。
また、ときには人の言葉が天の声となることもあります。
「わ、かわいい、これって何の花?」
「あら、これ花びらのふちがほんのりピンク色よ。○○って品種ですって」
「ばぁば、こっちきて、さいとるで」
若者のグループ、お花好きの方たちの集まり、家族連れ・・
花に集う人々の声は皆どこか優しく見頃の花へと誘ってくれます。
実際行くたびに迷子になるのですが、毎回何かしらひとつは見つかりますので
一期一会の自分だけの宝物との出会いを楽しみに行くのもよいかもしれません。

■散策のついでに探してみよう♪
★半木神社
 植物園は記念撮影のロケ地としても人気が高く、花嫁さんに出会って幸せのおすそわけ・・
 なんてラッキーも時々あります。
 実は娘が二十歳を迎えた新緑の季節にも、ここで振り袖姿の撮影をしていただきました。
 その写真の中に、緑を背景に赤い鳥居の前で番傘を差してポーズを取るものが
 何枚かあったのですが、当時、私はてっきり観光客用のなんちゃって鳥居だろうと思ってました。
 この記事を書くにあたって初めて由緒の深い神社だったことを知り、驚いている次第ですが
 そのとき以来神社を見かけたことがないので、ちょっと奥まったところにあるのだと思います。
 神社のすぐ東には、常緑樹のもみの木と落葉樹のムクノキが上部で癒着結合し、
 男女や夫婦が仲睦まじいことのたとえとされる「連理の枝」を成しているのだそう。
 見つけることはできずとも、傍に行けば、お社を見守り寄り添う自然の神秘にあやかれるかもしれません。
★水琴窟
 植物園の中は、基本的には平坦で車も通らず、安全に散策するにはもってこいです。
 でずが一歩基本ルートを外れると水辺や岩場もあり、
 冒険したいかたにもうってつけ。
 冒険したいわけじゃないのに迷い込んでしまったときにはちょっぴり命がけ?です。
 水琴窟があるのはまさに冒険エリア。
 ひょっとしたら、これは遠くからかすかに響く音色を楽しむものなのかも知れませんが、
 奥深く分け入って出会えたときの喜びは大きく、音のプリズムを思わす大地の奏でが
 耳元でじかに語りかけてくる感動もひとしおです。

★きのこ文庫
 園内の広場の一角にはカラフルなきのこがたくさんあって、それがなんと屋外図書館なのだそうです。
 きのこの中には絵本や図鑑がぎっしり並んでいて、傍のベンチで自由に読むことができるのだとか。
 自然の中で読書ができるなんていいですね。
 「正門付近」「未来くん広場という広場の一角」ということしかわからないし、本は見えないけど
 いつかきのこにタッチ!しにいってみたいです。
※コロナ禍が落ち着くまで、水琴窟ときのこ文庫は使用禁止・中止中のようです。
 そういった意味でも、いつか出会える日を楽しみにしたいです。

■耳より情報
2021年3月、京都府立植物園ホームページに、こんな視覚障害者向けのお知らせがありました。
【お知らせ】線や図形を盛り上げて点字を施した触る園内マップ「触地図」が完成しました。
 地図の点字やマークを「音声タッチペン」でタッチすると、特徴のある木の説明や各エリアの紹介もお聞きいただけます。
 植物園会館1階事務室で貸出中(当日申込)。お気軽にご利用ください。(令和3年3月1日)
【お知らせ】アプリ「おもてなしガイド」を用いた動画配信・音声ガイドによる実験を行っています。(令和3年3月31日まで)
近いうちに試しに行ってみたいと思います♪

■基本情報
住所:京都市左京区下鴨半木町
電話:075-701-0141
開園時間:午前9時から午後5時まで(入園は午後4時まで)
休演日:12月28日から1月4日まで
入園料:200円(障害者手帳提示で無料)

■園内について
お手洗い:8か所 →詳細は追って掲載できるようにします
休憩スペース:
 併設カフェ「IN THE GREEN」、園内カフェ、植物園会館内休憩スペース(机と椅子、売店もあり)、
 園内ベンチ、芝生広場 など
※IN THE GREENは園内からも、北山通からも入れます(植物園北門の西隣に入口があります)
※園内の3人がけのベンチには、密を避けるためのビニル紐が真ん中に張ってあることがありますので
 座るとき気をつけましょう。鳥にも気をつけましょう。
※園内は飲酒禁止ですので正しく休憩しましょう。
階段:少なめ
坂道:少なめ
危険箇所:
 園内は舗装された道がほとんどですが、橋や水辺を通る時は足下に気をつけましょう。
(水辺に柵のないところがあります)
 植物にはとげのあるものもあります。
 また、むやみに触るとこちらが植物にとって危険人物になることもありますので、
 ふれるときにはじゅうぶん気をつけましょう。
お薦めの季節:春
 梅、桜、チューリップ、バラ・・と次々に花が咲き乱れ、気候も良い春が一番おすすめですが、
 初夏の紫陽花、夏の大きなヒマワリ、秋の七草、紅葉ライトアップ、冬の幻想的なイルミネーションと
 季節ごとに魅力に出会えます。
 お気に入りの植物の四季の移ろいを追うなど、自分流の楽しみ方を見つけるのも素敵ですね。
 森林浴、鳥のさえずりなどは1年中楽しめますが、園内はアスファルト舗装の道が多く、
 体力に自信のないかたは35度を超える真夏日は日中は避けたほうが無難かも知れません。
(早朝や夜間開園の期間をチェックして、いつもと違う時間の散策も楽しいですね)

■アクセス
植物園には出入り口が正門、北山門、鴨川門、北泉門と4か所ありますが、
市営地下鉄烏丸線の北山駅3番出口に直結している北山門から入るのが好アクセス。
北山駅改札から植物園 北山門ゲートへは、ゆっくり歩いても5分。
ほぼ地下道です。

[ざっくりした案内]
改札を出たら左へ進み、突き当たりを左折。
スロープをのぼり、突き当たりのエレベーター前で左折。
左の壁沿いに階段をのぼり、地上に出たら前方左手が植物園北山門。

[もう少し丁寧な案内]
①改札を出て、点字ブロック沿いに左へ30メートルほど直進し、
 突き当たりの壁手前で左折。
②ゆるく左にカーブしながらスロープを上る。
(点字ブロックあり)
③エレベーターの前で左折し、すぐ右の階段をのぼります。
 4段のぼる→踊り場→20段のぼる→踊り場→
 右に向きを変えて16段のぼる→
 左右にのぼり階段があるので左の階段に向かう(※)→
 左へ2メートルほど進み、右に向きを変えて1メートルほどで階段→
 19段のぼると地上です。
 北山通から少し南に入った植物園のエントランスに西向きに出ます。
④右に北山通りの車の音を感じながら10メートルほど前進し、
 左に向きを変え、通りを背にして数歩進むと植物園北山門に到着。
 係の人がいるので、障害者手帳を提示しながら中に入ります。
※④で右の階段を上ると北山通の南側、エレベーター横に出ます。
 左に進むと植物園。エントランスと歩道の間には膝の高さにチェーンが張ってあるので、
 チェーンの切れ目から中に入ることになります。
(2021.3 by yuki)

京都府立植物園公式ホームページ(外部リンク)
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