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2022年玉手箱ツアーへ Let's go♪①
香り立つ風に誘われ…  嵯峨広沢池



 名月や 池を巡りて夜もすがら (松尾芭蕉)

 広沢の池は千年以上も前から名月を鑑賞するスポットだ。
私の家から歩いてちょうど良い距離にある広沢の池は、私の一番の
お気に入りの散歩コースだ。
十数年前には毎年中秋の名月に、池の釣殿に宇多野の友人たちと集まり、
座を囲み酒を酌み交わし 月を眺めた。
ひんやりする空気の中、真ん丸な月が東の空からポッコリ現れ
南空に向かってゆっくり上っていく。
月が昇るにつれ池の水面にさざ波がひそやかに立ち、湖面は月の明るさで
幻想的に揺らめいていた。
美しい月を眺めながらのお酒とお喋りは、優雅に心を満たしてくれた。

 ここは、名月だけではなく、早春の息吹、鶯のさえずり、
梅雨の小さいカエルの子の大群、初夏の若鷹の飛ぶ姿、夏の草いきれ、
秋の稲刈りの田んぼ、愛宕山に落ちる夕日、冬のしんとした青さなど 
どこを切り取っても素晴らしい絵になる場所だ。
私の京都の心の風景だ。

 広沢の池は、京都市の歴史的風土特別保存地区。
大切に景観が守られている。
京都市が買い上げた田は、米を作る担い手が減り、手がはいらず
草が生い茂っている所もある。
農道を挟んで池の西に児(ちご)神社がある。
七夕では笹飾りがたち願い事を託し、お正月には甘酒がふるまわれる。
児(ちご)神社と池との間の農道を北へ向かって歩くと、左手は田んぼ。
畔でつながる小道もある。
山際に向かって歩いていくと、左にぐねる道の手前に
「わらびの里」という名の民宿が1軒だけある。
そこは、春にはほりたての大きな筍を茹であげ販売している。
2021年4月、友達3人で散歩に出かけて揃って筍を買った。
千円だったが、柔らかい大きな新鮮な筍を3,4本もビニール袋に
詰めてもらい、晩御飯ができた気分でご機嫌だった。
とても重かったが、それをぶら下げ先に進んだ。
左手は田んぼで一部貸出農園があり、近くの人達が家庭菜園で野菜作りに
精を出している。
特に夏は作物の実り時で、茄子、唐辛子、トマトと様々な種類の野菜が
道沿いの小屋の前の台の上に並び、散歩に来た人はそれを買って帰る。
2020年、私と夫は梅雨から秋まで毎朝散歩に出かけて、殆どの野菜を
そこで買っていた。
一つ(一締めか一袋)100円という安さもよい。
さらに山際を進むと、ちょうど中ほどに山に入り込む道があり、
その道に入ると後宇多天皇陵がある。
山の裾に忘れ去られたようにある静かな陵だ。
そこを出て道なりに歩いていくと大覚寺につながる。
山際の道を下りに差し掛かると、嵯峨天皇陵につながる急な石階段があらわれる。
てっぺんは、陵だ。
ここまでにも道沿いには朝取りの野菜も一つ100円で売られている。
さらに下っていくと右手に称念寺がある。ここは私の家の寺と墓だ。
お正月とお盆には夫と歩いてお墓参りに出かける。
その道を南に行くと左右に道があり、東(左)に約100m位のところで
大覚寺が現れる。
大覚寺を訪れるのもよい。
大覚寺には大沢の池があり、ここも名月鑑賞地で有名だ。
また、ちょっと西に行くと嵯峨清凉寺があり、嵯峨大念仏狂言が
年数回行われている。
2021年4月、筍を買った日とは違う日、散歩途中ぶらりと立ち寄った清凉寺で
嵯峨大念仏狂言に出会い、友達3人と鑑賞した。
貴重な伝統に触れられてよかった。(無料)
この寺は、京都ライトハウスの南にある上品寺とも謂れが共通している。

 風に吹かれ、山や池の匂いを全身で感じ、心地よいお喋りをしながら。
さあ、素敵な散歩に出かけましょう。

★出発

京都ライトハウスからのアクセス

行き
乗車「ライトハウス前」
市バス59番 山越中町行(乗車時間約25分間。1時間に1本)
下車「広沢池・佛大広沢校前」

帰り
乗車「大覚寺」
市バス91番 四条烏丸行き(乗車時間約23分間。20分に1本)
乗換「西ノ京円町」
市バス205番北行き(乗車時間約12分間)
下車「千本北大路」、京都ライトハウスへ(徒歩約3分)
食事・・・お弁当、水筒を持参 又は嵯峨へ出て適当なお店へ

(2022.01 by 紅深し)

◆◆◆

紅深しさん、素敵なレポートありがとうございました。
風雅な山里の散策路を辿る道すがら心に浮かぶ思い出が
時の波間を行きつ戻りつ。
自然の織りなすゆるやかな「ぐねり」と相まって、なんともゆったりした心地で
美しい四季の移ろいに身を浸すことができました。

さて、心地よい散策をしてライトハウスに戻ってきたら
なんだかおなかがすいてきました。
ということで、お次は天使の羽根さんおすすめの
おいしいお店にいってみましょう♪

こちらからLet's go♪

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