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まいまいデートシリーズ③ 金戒光明寺 ほか(岡崎界隈)



祝!まいまいデートシリーズが無事2回目を迎えました。
(番号はなぜかその3ですが)
これでれっきとした連載です。

点が線となるとき
音符はメロディとなり
絵は物語となり
二人の仲は睦まじく紡がれてゆく・・

というわけで?今回はふたりでレポートです。
(いえ、ほとんどYohくんが書いてくれました。ありがとうございます!)
それではまいまいデートシリーズ③、どうぞお楽しみください。

◆◆◆

 京都にはたくさんの神社やお寺があるよね。京都に住んでいても、知らないなぁ、行ったことないなぁという所があちこちにある。
まいまい京都に「【くろ谷】御用庭師と巡る秋の金戒光明寺、通常非公開の大方丈・庭園を拝見」というミニツアーがあった。
知ってますか、ここ?
(私、知らなかったー)
見えない・見えにくいしどれだけ楽しめるかなぁ… いつものようにわからないけど、行ってみようということに。

ツアーの前に近くにある岡崎神社にも行こう。
その前にお昼ごはんは、うどん屋さんの有名店に行こう。
さらにその前に散歩もしよう。
(やったー。行こう行こう!)
そんな計画で、地下鉄・東山駅からナビを頼りにお散歩出発。
ぜんぜん知らない道。
えらく細い道を歩いたり疎水の橋を渡ったり、指示がわかりにくくて引き返したりしてるうちに岡崎道の大通りに出た。
動物園を少し北にいった所に目的のお店「山元麺蔵」がありました。
しかし、整理券をもらっておよそ2時間待ち、という人気ぶりに撃沈。
さらに少し北にいった所にあるもう一軒のうどん屋さん「岡北」に変更。
こちらも行列ができている。
しばらく待って無事に入店できて、ていねいに作ったおうどんをいただきました。
(たぬきあんかけうどん、おいしかった。たぬきはきざみあげでした)

岡崎神社は、丸太町通沿いにあるので、たどり着くのはそんなにむずかしくないはずだ。
どんどん歩いて行こう。
何となく到着した雰囲気。入り口はどこだろう?
人にたずねながら無事に参道に来た。
参道の坂道がおわった所の左右に、おいでおいでをしている兎がいるのをなでなでする。
ここ岡崎神社は狛犬さんではなく兎さんがいるんだよ。
さらに参道を行くとお社のそばに「あ」と「うん」の口をした兎さんがいるのでなでなで。
そして、事前情報によると、母子の兎と月を見上げる兎がいるとのこと。
人にたずねたり、おみくじ売り場の奥から神社のかたが出て来て案内してくださったりして、母子の兎もなでなで。
月見兎はひしゃくでお水をかけ、またなでなで。

さあいよいよ目指すは金戒光明寺だ。
ナビをセットすると Google Maps は「20mで到着」と出た。どゆこと?
Viaoptanav のほうは、そこから北に行く道を指示している。
すごく細くて途中に階段のある道、これって道路か? という道を上がっていく。
そしたらお寺の敷地につながっていた。
金戒光明寺に直通の近道だったのかな。
それで Google Maps はこの近道の入り口で到着となったわけか。
敷地に入ったもののツアー集合場所は高麗門なんだ。どうにかたどり着かなければ。
人にたずねながら、大きな門に到着。
着いたー。よかったー。石の階段に腰かけてポッキー食べよう。
(いちごのつぶつぶポッキーもおいしいね)
しかし、集合時間10分前になっても誰もいないって変だ。
どうもここは高麗門ではないみたいだ。ポッキー食べてる場合じゃなかった。
こういうとき、神様が現れて助けてくれるってことが本当によくあるんだよ。
ちょうどいいところにおじちゃんがいてたずねたら、「高麗門、どこやろな、調べてあげるわ」と。
そして、「この道をまっすぐいった所や」と。
サンキュー、おじちゃん神様。
集合時間2分前、無事に到着。
ちなみに、それから3人ほど遅刻の人がいた。あかんやん。
(2分前に着いたくせにドヤ顔のふたり)
そしていよいよツアーの始まり・・
(あー、あー、この先Yohくんに代わりまして、しばしyukiの怪しいナビゲートでお進みください)

1.高麗門
 高台にあるため楼閣、(と、私のメモに書いてあります。
 見晴らしが良いから御所の見張りに使われていたとかいうお話だったような、違ったような)
2.山門・阿弥陀堂
 いかにも集合場所やポッキーを食べるのに良さそうな、堂々とした大きな門でした。
3.シマモクセイの巨木
 シマモクセイという初めて聞く植物、金木犀や銀木犀の仲間で、9月頃に咲く花は
 淡く良い香りがするそうです。
 巨木と紹介されるだけあって、高さ3メートルほどの球体に仕立てられた姿は圧巻、
 突如お寺にUSJの入口で回っている地球が現れたような不思議感がありました。
4.御影堂
 (こそこそ「ねえYohくん、ここどんなやったか覚えてる?」
  「御影堂?うーん」
 「うーん」・・・)
5.方丈庭園(枯山水の砂紋引)
 枯山水の砂紋引きというのは、ツアー参加者の中の希望者が砂に模様をつけさせてもらえるという
 貴重な体験のできる企画でした。すごい。
 砂紋は意外と長持ちするそうで、グランドをならすトンボみたいな道具で砂につけた筋は
 もてば数ヶ月そのままのこともあるそうです。
 庭師のかたは、砂紋の乱れより、落ち葉より、岩にキノコが生えてしまっているのを気にされていて、
 参加者からも「キノコはあかんやろう」と声があがっていました。
 ふーん、枯山水にキノコはあかんのやぁ。
6.大方丈(内陣・上段の間・虎の間・松の間)
 ここから先は通常非公開エリアになるそうです。
 手入れの行き届いた状態で保たれている古にそっと足を踏み入れるようでドキドキ。
 遊び心のある虎のふすま絵の解説に、当時の人々の会話が聞こえてくるようでした。
7.庭園めぐり(紫雲の庭・方丈北庭・ご縁の道)
 池泉回遊式の庭園をツアー貸切でゆったり回れるのはとても優雅な気分。
 見えなくても、小鳥のさえずりやかすかに聞こえる鹿威しの音からお庭の奥行きが感じられます。
 庭師のかたの剪定の実演は、ツアー参加者の中に自分で剪定をされるかたがいて
 交わされる専門用語のやりとりに耳を傾けるのも興味深かったです。
 花の時期ではなかったけれど、「京都一の桜だと思っている」と語られる、非公開の庭に佇む枝垂れ桜には
 職人の誇り、そして生命の誇りを感じました。
 神秘の世界を徐々に徐々に深奥へと進み、非日常的な気分に浸って散策していたら、
 小さな潜り戸をくぐった途端ふいに現代のありふれた道に戻って、それがまた不思議な感覚でした。
8.五劫思惟阿弥陀仏
 この仏像は通称「アフロ大仏」と呼ばれています、との解説に、思わず
 「さわれますか?」
 「さわっちゃだめってことはないんじゃない?」
 と許可がおり、普通あまりさわりにいく人はいないと思われる狭い階段を
 誘導していただいて仏像に手を延ばすと・・・
 「うわ!頭がブロッコリー!!」

こんな感じで、見えないながらも知られざる京都に潜入し、
「腕は一流なんですが口下手なんですよ」と紹介された庭師の岡さんの朴訥とした語りを通して
雄大で繊細な自然と人の織りなす時空間を感じることができました。
お世話になった関係者の皆様、楽しい時間をご一緒してくれたYohくん、
ありがとうございました。
(ではバトンをYohくんに戻します。)

検索すると「会津藩と黒谷と新選組 | 浄土宗大本山・くろ谷 金戒光明寺」
https://www.kurodani.jp/roots/

というページが出てくるように、ここは幕末の京都に思いを巡らせる場所でもある。
京都の真ん中を走る丸太町通からすぐの場所に小高い丘があり大きなお寺がある。
それほど観光地してなくて、きらりと光るものがある。
そんな金戒光明寺でした。
(取材:2019.10 by Yoh & yuki)

★2019年11月4日から12月8日まで、金戒光明寺 御影堂・大方丈・庭園/山門 秋の特別公開中だそうです。

まいまいツアー【くろ谷】御用庭師と巡る秋の金戒光明寺、通常非公開の大方丈・庭園を拝見
~枯山水の砂紋引、剪定実演、名庭の美を紡ぐ技と心に迫る~

https://www.maimai-kyoto.jp/event/ky19d149/

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