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まいまいデートシリーズC yoh & yuki 清水焼職人になる


すいません。
図々しいタイトルつけちゃいました(笑い)。
今回私たちはまいまい京都の

【清水焼】ロクロ使って釉薬選んで☆あなた好みのマイ清水焼づくり
〜新鋭の女性陶芸家がレクチャー、老舗の窯元めぐり付き〜


というツアーに参加させていただき、清水焼作りに挑戦してきました。

3年半ほど前、京都に来て間もない頃にも一度、ろくろを使ってとっくりを作らせてもらったことがあるyuki。
手の感覚でものを作る楽しさに魅せられ、またやりたいとずっと思っていたので、
今回yohくんと一緒にやってみよう!と話がまとまり、喜び勇んで出かけてきました。

今回のツアーは、駅やバス停ではなく現地集合。
難易度高めです。
しかも集合場所の、京焼・清水焼を扱うお店「東五六(とうごろう)」さんは
がんっばってPCの地図画面とにらめっこしたところ、入り組んだくねくね道の中腹に
ココ!のマークがつきささってる感じ。
ためつすがめつの挙句、地図での場所確認はギブアップです。
私たち、無事に辿り着けるかなあ。

★目次
1.見えない茶碗坂の歩き方
2.手工業の現場を肌で感じる老舗窯元巡り
3.いよいよ作品作りに挑戦!

それでは清水焼ツアー、どうぞお楽しみください♪

1.見えない茶碗坂の歩き方
集合場所へのアクセス情報は、
市バス「五条坂」から徒歩7分。

うん。よくあるざっくり系。
ここになんとか見えない2人でたどり着くつもり。

バス停に着いたのは13時20分。集合時間の30分前です。
徒歩7分のところに、持ち時間30分。
かなり余裕がある・・かなあ?
呑気指数60というところ。
ナビアプリがいい働きをしてくれるだろう。

ナビアプリの「右へ曲がる」などの指示は、
@たまに誤動作、
Aときどきまぎらわしい路地もあったり、
B基本的に早め、
という曲者でもある。
それに文字どおり右往左往。
東山通から五条坂への曲がり角のように、曲がった先の道がふたてに分かれているような
変化球交差点では、もれなくトラップにひっかかる。
「この道、なんか違うかな」「違うかも」「戻ろう戻ろう」
ああ、いきなり持ち時間を贅沢に使ってしまった。
がんばれナビアプリとyohくんの土地勘。
そしてナビアプリより曲者の、yukiの第六感。

それでも目的地までの距離は徐々に減っていって、希望が持てる。
ナビアプリは道を教えてくれるだけでなく、
こうして「あと何メートル」というアナウンスも指標となる。
(道を間違えている場合には、目的地までの距離がどんどん伸びていく)

五条坂から茶わん坂へ。
さらに路地を分けいり、これでもかというほどひとけのないところで、
ふたりのナビアプリが同時に
「到着しました」
やったー、間に合った!

・・なんて喜んでる場合ではなさそう。
到着したのはいいけれど、えらく閑散としている。
お店の裏側に来たのだろうか。
待ち合わせ時間の「ツアー開始10分前」を過ぎた。
迫る深刻さ。
どうする、見えないお2人さん?。

ひとまず、茶わん坂とおぼしき人通りまで引き返す。
親切なおじちゃんたちに一緒に探してもらう。
しばらく相談しながらその場でスマホを操作されている雰囲気。
1分、2分、3分・・。
おじちゃんも地図画面にギブアップされたのか、
「ちょっとあっちのほう、みてきます」そして10秒ほどで
「ありました、すぐそこでした」
ああよかった。
ナビアプリ、ちょっと違っていたけれど、すぐ近くまでは導いてくれていた。
接近してから頼りになるのは、やっぱりお人やね。
ありがとうございました。

受付に着いたのは、ツアー開始時刻の2分前(集合時間の8分後)。
超速でお菓子を食べる。今回は小枝。
お昼は待ち合わせ場所に着いてからパンで簡単に済ませる予定だった。
全然あかんかったね。
持ち時間30分はすっからかん。
でもツアーには間に合って良かったね。

今回のツアーでも前回同様、私たちより遅く到着されたかたがいました。
また、ツアー中の会話から、他のかたも迷いながら到着されたご様子でした。
おそらくナビアプリの「到着しました」が誤作動だったというより、古い町並みで
住所と地図の表示にずれがあったのではないかと思います。
思いがけずしんとした路地裏に入り込んでしまったのも、今思えば楽しい経験でした。
(当日はそれどころではなかったけど・・)
茶わん坂は、1本隣の五条坂(清水寺に向かう参道)の観光客の犇めく雰囲気とは異なり、
ゆったり趣のある通りのように感じました。
くねくね道はカーブの度に「右に曲がります」「左に曲がります」とナビアプリが翻弄の技をかけてきますが
通り自体は1本道のようなので、惑わされずに気配を楽しみながら歩いてみたいところです。

2.手工業の現場を肌で感じる老舗窯元巡り
受付後、ツアー参加者はふたてに分かれ、私たちのグループはまず3つの窯元を巡り、
そのあとろくろ体験をすることに。
ツアースタッフのかたやお店のかたが丁寧に手引きしてくださり、
大切な焼き物を壊さないよう注意を払って、店内や仕事場にもあがらせてもらうことができました。

お店にはたくさんの清水焼。
お茶碗や湯呑、カップなどは手に取ると、自分の好みかどうかがビビッと来る。
色や絵柄を教えてもらって、思い描く。
ロフトやイズミヤの食器売り場でどれを買うか選んだり、買わないけどみるだけも楽しい。
なので、ちょっとお願いして、2つ3つ、手に取らせてもらう。
ろくろで作ったものをさらに手を加えてこの形にした小鉢です、などと聞くと、職人さんの技を手に取って味わっている感じ。
磁器で薄いものと、同じくらい薄い陶器のお茶碗。
こんな職人技もあるんやなぁ。
昔は、ひとつを少量の土で作る生産技術には、よい土で安くする、という意味もあったとか。
一点ものの作品ではなく、手工業の製品。庶民のための職人技なんだなぁ。

絵付けの職人さん達の仕事場にもおじゃまさせてもらう。
大人の社会見学。働いてられるお姿はよいものです。
鉱物をがしがし削り、板で粉にして膠と混ぜて絵具を作り、器に描いていく。
それが焼いた後にきれいな色になる。
実演も入れながら説明してくださりました。

いくつか 手にふれさせていただいた器は薄氷のように薄くて、
少し力を込めるとパリンと割れてしまうのではないかと思いましたが、
もちろんそんなことはなく、意外と丈夫なのだそうです。
他の焼き物のブランドと異なり、材料土のない京都で育まれた焼き物ならではの
高度で繊細な職人技を肌で感じることが出来ましたが・・
「あの、もしかしてこれからこんなに薄いの作るんですか?」
「いえいえ、作ってもらうのはこんなに薄くないです」
ほ。
やはりこれは1日職人には真似出来ない、熟練のなせる業のようです。
ということで、安心して次の章へ。

3.いよいよ作品作りに挑戦!
体験の手ほどきをしてくださるのは、林侑子さん。
紅村窯四代目。
100年以上続く清水焼の窯元「紅村窯(こうそんがま)」の家に生まれ育つ。
新鋭の女性陶芸家として、京焼・清水焼の新しい世界を切り開いている。
(まいまい京都ツアー概要のサイトより)

さまざまな職人技にひたすら感心したところで、いよいよ体験をします。
ろくろを使って作らせてもらいます。
何を作るかは自由。
カップなら持ち手も付けられるそうです。
小鉢ならしっぽもつけられるそうです。
釉薬は、白、黒、赤・・と数種類ある中から好きな色を選べます。
陶器は焼くと縮むので、ひとまわり大きく作るのだそうです。
(ここでyohくんの心の声)
しかし、自分で作れるとは思えない。
うまくいくとは思えない。

そこに一筋の希望の光。
体験をさせてもらう工房には、真ん中にろくろが1台。
参加者はひとりずつ順番に真ん中に呼ばれ、
林先生がマンツーマンのつきっきりで、参加者1人ずつを見て補助してくれるらしい。

順番がまわってきた。
電動ろくろの上には粘土のかたまり。
ろくろが回転し、ぬらした両手をあてがうと表面に水がなじみ、
指で力を加えると形が変わっていく。
先生に導かれて、だんだんとかたまりが器の形になっていく。
ややふっくら丸みを持たせたい、手の感覚に集中。
そして次は、ろくろから切り離す。
やり方は、器の底にタコ糸をあてて、向こうから手前に引く。
先生のおかげで無事にやり遂げられたよ。

よかったね、yohくん。
一足先に作品作りを終えたyukiは参加者の皆さんとおしゃべり。
他のかたの体験を待つ間に、そうやって皆さんとお話しできたのも楽しかったです。
それから、ろくろに載っていたのとは別の粘土で耳としっぽを作らせてもらいました。
ろくろの上で指を添わすと素直に形を変えていく土の感触、緊張感を伴う作業もおもしろかったけど、
こねたり丸めたり、童心に返って粘土遊び感覚の作業も楽しい!
パーツをつけるのは、本体がもう少し乾いてからの方がよいとのことで、
どこにつけるかのイメージをお伝えし、あとは出来上がりとご対面後のお楽しみです。
希望の釉薬の色や連絡先を書いた紙と一緒にパーツを添えて工房を後にしました。
帰り道は大丈夫ですか?と見送ってくださった窯元の皆様、
事前からいろいろご配慮くださったスタッフの皆様、
今回も心に残る楽しいツアーをありがとうございました。


自分だけのオリジナルの焼き物が作れる今回のツアーの楽しみは、
当日だけではありません。

申し込んだ瞬間から、気分は清水焼職人。
どんなものを作ろう?
大きさは?
どんな工夫ができる?
様々に思いを巡らし、わくわくと当日を待ちました。

いざ当日。
名前はよく聞くけれど、実は詳しくは知らなかった清水焼。
由緒や現状、将来の展望についても興味深く教えていただきました。
大小の窯や手作りの木の道具などにもふれながら
職人さんの繊細かつダイナミックな手業を間近に感じたあとは
いよいよ精神を集中してのろくろ体験。
自分の手から何かが生まれるって、やっぱり嬉しい。

これを書いている現在は、楽しかったツアーを振り返りつつ
出来上がりの連絡を楽しみに待っている状態です。
当日は、濡れてべとべとした器を生まれたての雛のように
そっとふれることしかできなかったけど、イメージどおりに
できあがっているかなあ?

約1ヶ月後、作品を取りに工房を訪れる際は、清水焼発祥の地であり、
現在も多くの窯元が並ぶと聞いて趣の増した茶わん坂を、
もう一度、今度は時間を気にせずゆっくり歩いてみたいと思います。

そして、遠い未来のいつか・・
わくわくや右往左往の記憶を秘めた、とある2匹の器さんたちが
どこかで幸せな時間を刻み続けていますように。
(2020.2 by yoh & yuki)

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