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特別企画 レポーター養成講座04

見えない私たちのとっておき旅スタイル♪安全で優雅な冒険旅行へ出発、進行!
丹後くろまつ号


 “海の京都”と称される京都府北部エリアに
 3色のかわいい観光列車が走っています。
 白砂青松が美しい日本三景・天橋立にちなみ
 車体にも、名前にも松をあしらったクラシカルな列車
 丹後くろまつ号・あかまつ号・あおまつ号
 その中でも特に人気のダイニング列車「丹後くろまつ号」に
 乗車してきました。
 【取材】2019年2月(2020年3月 一部再調査)
■観光列車への誘い
「でかけたいけど移動が不安」
そんな視覚障害者の私たちにもおすすめなのが、最近注目の観光列車です。
ここ数年、公共交通機関における駅員さんの誘導体制がずいぶん整ってきました。
安心して日常生活が送れるだけでなく、私たちにも旅への門戸が開かれ、
たいへん嬉しいことです。
観光列車はその名の通り列車ですので“駅徒歩0分”。
最寄りの駅で誘導をお願いすれば安心・安全に旅を楽しむことができます。
個性を競う観光列車が全国に次々と登場する今、
お気に入りを見つけて日本一周・・なんて夢も広がりますね。

そんな観光列車、実は京都にもいろいろ走っています。
「嵯峨野トロッコ列車」はすっかりおなじみですが、
2019年に登場した「京とれいん 雅洛」(阪急電鉄)には、
なんと電車に枯山水のお庭が設えてあるそう。
そして2014年に運行を開始したのが今回乗車の「丹後くろまつ号」。
なんといっても最大の魅力は、車中でしか味わえないオリジナルのお食事。
地元の食材をふんだんに使い、ご当地の名店シェフが沿線の風景をイメージして手がけた料理の数々は
運行ルートや季節ごとに趣が変わり、贅沢でわくわくした旅心を満たしてくれます。
安心なうえに優雅な丹後くろまつ号に乗って
冒険の旅へと出発、進行!
■選べる季変わりのコース
丹後くろまつ号には、季節変わりでいくつかのコースがあります。
取材日には、スイーツコース、ランチコース、ほろ酔いコースがありました。
また2019年4月からは、ほろ酔いコースの代わりにサンセットコースが登場。
イタリアンバルのようなコース料理にオリジナルカクテルまたはワイン飲み放題の付く
サンセットコースは、途中の海岸で、夕陽を眺める停車時間もあるそう。
夕映えに染まる海を間近に感じながら、贅沢なひとときが過ごせそうです。
地元の食材を使ったおつまみと地酒を味わえるほろ酔いコースも、次の季節には復活するかも?要チェックです。
★さらに種類が増えてます♪2020年のコース紹介はこちら
■いざ、出発!
今回は福知山発 天橋立行きのスイーツコースに乗車しました。
京都駅から福知山へは、特急「きのさき」で向かいます。
乗車場までずいぶん歩くと思ったら、それもそのはず。
京都駅の「きのさき」の発着するホームは、日本一長いホームなのだそうです。
 参照:京都駅0番ホームの謎(外部リンク)
福知山駅に到着すると、電車を降りたところでJRの駅員さんがお出迎え。
そのまま丹後鉄道の改札までエスコートしてくださいました。
そのあとは丹後鉄道の駅員さん、丹後くろまつ号のアテンダントの方々が丁寧に座席まで案内してくださいます。

 □のんびり流れる時間・・それは旅の贈り物
途中、駅員さん誘導のもとエレベーターを待つことしばし。
なかなか来ないと思ったそのとき、駅員さんがひとこと・・
「あら、ボタン押してなかった」
でも、ちょうどよかった。
ゆっくり歩いてこられた年配のグループもエレベーターに乗り、一緒にくろまつ号の待つホームへ。
数分後、みんなを乗せるまで待ってから、くろまつ号は何事もなかったかのように出発しました。
のんびりとした時の流れも、日常から解放されたローカル旅ならではの味わいです。

着席して程なく車窓に流れるのどかな風景は、要所要所で丁寧な音声解説つき。
沿線に建つ建造物の由緒や伝説に耳を傾け、目の前に次々と運ばれるスイーツを味わううちに到着。
誘導されて乗り込んだ同じ乗降口からホームに降り立てば、そこは天橋立。
駅直結の優雅なリゾートは、イザナギノミコトが天に架けた梯子が海にくずおれてできたとも言われる、
神秘の地につながっていたのです。
帰りの列車までは自由時間。
潮騒に包まれて、大冒険へ Let's go!
■味の冒険 魅惑のスイーツたち
乗車後、程なく運ばれてきたスイーツは全部で5種類。
まず前半、大きなプレートで供されたのは
・丹後由良みかんと生姜のコンポート、爽やかな天滝ゆずのジュレと共に
・朝倉山椒とチョコレートのテリーヌ
・赤鬼ほうじ茶のなめらかプリン
の3種。

みかん×生姜、チョコレート×山椒、プリン×ほうじ茶など、
まさに味の大冒険といった組み合わせの並ぶお品書き。
ちょっとドキドキしながら口に運びましたが、個性のある食材は
アクセントにほんのり香る上品な風味でした。

後半は、大きなプレートに2種。
・丹波ワインと林檎のタルト
・バラのゼリーとマスカルポーネアイスのクープ

ひんやり、ふんわり口の中に広がるバラの香りに、日替わりコーヒー
(当日はマンデリンベースの丹鉄珈琲)のほろ苦さが程よく調和していました。
地元の特産品を使った、ここでしか味わえないスイーツはどれもとてもおいしかったのですが、
ハードタイプのタルトは、ナイフやフォークが入った瞬間に跳ぶ生き物
(バッタか忍者)に変わる予感に満ちていたので、
上品に・・は諦め、手に持っていただきました。

それにしても、ゴトン、ゴトトン、電車に揺られて食事をするというのは
なんだか特別なわくわく感があり、
上品にスイーツをいただく心にもどこかいたずらな気分が潜みます。
遊び心のあるスイーツは、そんな旅の心にぴたりと添う心地よさがありました。

 □ちょっと寄り道♪お土産いっぱい途中下車
丹後くろまつ号は途中、大江駅で30分停車するので、鉄道の旅の醍醐味、
途中下車も楽しむことができます。
(もちろん、下車せず車内で寛いでいても大丈夫です)

「大江山 いく野の道の遠ければ
  まだふみも見ず 天橋立」

と、天橋立と共に百人一首にも詠まれている大江山。
鬼伝説でも有名な場所なのだそうで、駅前には鬼瓦公園という広場がありました。
「鬼の酒噴水」というものがあると聞いて、広場を探検。
駅から右の方に歩くと、ん?何やらちょろちょろ水の音。
「これかな」とスマホをかざして撮ってみましたが、その後声をかけてくださったご夫婦が、
「噴水は夏しか出ないんじゃないかな」と、全然別の方向に涸れた噴水を指しながら教えてくださいました。
案の定、家に帰ってから娘に見てもらった写真には・・
「よくわからない壁が写ってるよ」
地元の特産品を販売している駅マルシェも、先ほどのご夫婦が一緒に回ってくださり、
栄養がぎっしり詰まった福知山産のエゴマと優しさの思い出を、途中下車のお土産にすることができました。

■気になる現在のコースご紹介♪(2020年3月)
@2019年10月から2019年3月まで 全4コース
スイーツコース・ランチコース・茶会コース・選べるほろ酔いコース
一例〈茶会コース〉気軽に抹茶を点てる体験を楽しめる新しいコース
米山隆一朗氏(京都丹後菓子匠 双鶴庵の店主)プロデュースの、
地元産食材を使用して沿線の四季を表現した和菓子とお抹茶、ほうじ茶を味わうコース。
ダイヤ:西舞鶴15時30分発 天橋立16時32分着
料金:おひとり様 3,900円(税込)

A2020年4月から2020年9月まで 全4コース
森の朝食コース・お伽御膳コース・大人のスイーツコース・丹後の地肴コース
一例〈森の朝食コース〉
メニュー:季節のフルーツジュレ 〜白桃とレモンバームの香り〜/トルドル・オ・ザマンド スリーズ(デニッシュ)/
 フランス伝統のクイニーアマン/マリアージュ フレール紅茶 アールグレイ インペリアル/
 クレーム・ダンジュ〜天滝ゆずと日向夏のソース〜/丹鉄珈琲
ダイヤ:福知山10時10分発 天橋立11時53分着
料金:おひとり様 4,400円(税込)
※料金の障害者割引はありません。
運行は基本的に金・土・日・祝日です。
変更になる場合もあると思いますので、詳細は公式サイトをご確認ください。
■快適なお食事には欠かせない 車内おはなつみ(お手洗い)情報
お手洗いは座席番号28番側(福知山から天橋立に向かうとき後ろ)にありました。
車内のデザインは和で統一されていて、右手のお手洗い入口にはのれんがかけられています。
のれんをくぐると右が洋式個室、左が洗面台です。
●洋式個室内
入って正面が便座。
ペーパーは座った状態で左壁面、膝よりやや高い位置。
水洗ボタンは座った状態で右壁面、肘ぐらいの高さに、上から下に押す丸いボタン。
●洗面台
洗面台に向かって右の壁面に、下から引っ張り出すペーパータオル、
右下にゴミ箱。
■早速チェック♪予約について
予約の方法はいくつかあります。
1.丹後鉄道の駅で・・近くに住んでいるかたにおすすめ。
2.旅行代理店で・・JTBにいくと、1枚につき手数料が1080円発生するとのこと。割高です。
3.WEB予約・・予約票を印刷して持参する必要がありますが、印刷できない場合は
 当日乗車前に予約票画像を駅で見せればOK。
 乗車区間の選択など、音声PCではわかりにくいかも。
4.電話予約・・下記の予約に関するお問合せ番号(ナビダイヤル)で、予約受付もしてくれるそうです。
 音声ガイダンス-2.予約に関する問合せ-3.その他(オペレーターと通話)
 20秒につき9円かかりますので長電話にはご注意を。
《問い合わせ先》
京都丹後鉄道
0772-25-2323
【ご予約に関するお問合せ】
0570-200-770
丹後くろまつ号のページ(公式サイト)
https://trains.willer.co.jp/matsu/index.html
■最後にパチリ!(あとがきに代えて)
くろまつ号の前でピース!  これは、くろまつ号をおりたところでアテンダントのかたに撮っていただいた写真。
一見何の変哲もない記念写真ですが、レポーター養成講座のスーパーバイザー・自称鉄オタの越智田氏からの 「これは鉄道ファンが喜ぶ王道の構図」とのコメントに、参加者一同「へえー」。
主役の車両の顔やネームプレートなどがしっかり映り込んだ絶妙の斜めアングルなのだそうです。
講座から1年が経つ今、改めて淡く目に映るこの写真を見つめると、ほかにもいろんなことが見えてきます。
モコモコのコート。そう、空気がきんと冷えて寒い日でした。
そんなときでも、天候も気温も気にせず楽しめるのも、観光列車のよさでした。
「あんまり記事の内容に合ってない」とつっこまれた、こんな記念写真っぽい写真になったのは、 そう、車窓の風景も、いわゆるフォトジェニックなスイーツも私にはよく見えず、
写真も上手に撮れなかったからでした。
それでも車中何かと気を配り、気軽に記念撮影に応じてくれるアテンダントさんがいらっしゃったからこその この1枚には、やはり快適な旅が映り込んでいるのを感じます。
そしてもうひとつ、この写真の存在理由。
それはそもそも講座で「写真を撮ってくるように」という、
無茶な?ミッションがあったからでした。
今、写真を見つめていて思い出したことがたくさんあったように、
言葉ではなく目で見る情報の物語るものというのが、どうしてもある。
言葉の大切さを伝えながらも、非言語の持つ意味についても深く考察する
その上でさらに、見えない私たちにとっての言葉について熟考を重ねる・・
レポーター養成講座は、そんなかけがえのない時間でした。

楽しい旅に同行してくださったじゅんちゃん、関係者の皆様、ありがとうございました!
冒険旅行の1枚に、フラッシュバックした思いを添えて
2020年3月 by yuki

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