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踊る踊るょ テンちぇるちゃん♪


「テンちぇるちゃん」「テンちぇるちゃ~ん」「テンちぇるちゃぁ~ん」

「ハァ~イ、テテンチェルチェル、テテンチェル~♪」

テンちぇるちゃんが、ご機嫌に鼻歌を歌っていると、目の端になにか動く物が
見えました。
なにかな?とそちらを見てみましても、そこにはいつものお花畑が広がっているだけです。
「あれ?、気のせいかな?」
と再び鼻歌を歌い始めると、やはり目の端になにやら動く物が見えます。
再びそちらを見てみましても、同じようにお花が風に揺れているだけで、
目の端に見えたような動きをしている物は、なにもありません。
「?(はてな)」としばらく見ていましたが、なにも変わった様子を見つける事は
できませんでした。
「おかしいな?」
と首を傾げつつも、再び鼻歌を歌い始めると、確かに目の端に動く物があります。
視線を外したまま、意識だけを集中させますと、何かは判りませんが、クネクネと
動いている物が確かにいます。
今度は勢いをつけてバッと顔を向けてみましたが、やはりそこにはいつもの
風景が広がっているだけです。
それでも、しばらくは「何か動く物は・・・?。」と辺りの様子を注意深く
見つめていましたが、相変わらず風邪にそよぐ花や草以外のものはありません。
「ふぅ」と詰めていた息を吐き出して、再び鼻歌を歌い始めた瞬間、やっぱり目の端で
動く物が見えたのです。
今度は他に向くふりをして、いきなりその方向に顔を向けるフェィント付きで
動かして見ましたが、やはり動くものはありません。
さらに顔を戻すふりをして、そちらを見る、横目で動いた物のいた方向を見るなどを
行ってみましたが、いずれも動く物の姿を捕える事はできませんでした。
何度もそんな事を繰り返しているうちに、すっかりばかばかしくなってしまい、
「私何やってんだろう・・・。」
とついつい口に出して言ってしまいましたが、するとどうでしょう、目の前の花が
クネと動いたではありませんかっ!。
「えっ」
とその動いた花を二度見してみましたが、それっきり花が動く事はありません。
ジーとしばらくの間見つめてみましたが、ここでとある事に気が付いて
しまったのです。
そう、何か動く物が見えた時には・・・。
試しに彼女が「ふふんふふんふふん♪」と鼻歌を歌ってみますと、やはりと
申しましょうか、目の前にいた花が、クネクネと踊り始めたではないですかっ!。
さらに、花びらの中心、には西瓜の種のような目が二つ、そして、Uの字を
横に広げたような口が現れたのです。
しかも、踊っているのはそれ一本だけではなく、辺りにいる花が、そこかしこで
クネクネと踊っているではないですかっ。
その明らかに不審な状況に、流石のテンちぇるちゃんも
「あ~~~~~~~っ!」
と花達を指差し叫んでしまいました。
すると、その声に驚いたのか、クネクネと踊っていた花が、一斉に逃げて
しまったのです。
どのようにして走っているのか、茎の下は、普通に鉢が付いていました。
一本の花もいなくなってしまった花畑でしたが、どうやら花達は完全に
逃げて行ったのではなく、周囲に立つ木の影や、叢の中から、そっと
彼女の様子を、窺っているようです。
しばらくもそんな状態が続いたのですが、一本の花がおずおずとした様子で、
彼女に近づいてきました。
「驚かせてしまい申し訳ありません、私たちは『フラワーロック(注1)』と言う
玩具の思念の結晶なのでございます。」
かつては人の世界で、玩具として一世を風靡いたしましたものでした。
それはそれは今思い起こしますと、まさに夢のような時代でした。
音楽に合わせて踊る事ができる事と、それが静物である花だという意外性が
人の興味を鷲掴みにしましたのでございましょう、一時期は数十、数百の私達を
集め、フラワーロックの花畑があちらこちらに作られ、人の目を
楽しませた事もありましたし、子供達はこぞって私達を買い求め、私達の
いない家を見つける方が難しいぐらいでございました。
ですが、いくら踊るとはいえ、茎をクネクネと動かすだけですので、飽きて
しまわれるのも早かったのです。」
明るかった花の表情が、どんよりとしたものとなりました。
「私達も、バリエーションを増やし、クネリ方を工夫したりいたしましたが、
人気を回復する事は敵いませんでした。
亜種としまして、サングラスやヘッドホンを付けたビールやジュースの缶が
クネクネと踊る物も作られ、多少は人気も盛り返したのですが、そこまでで
ございました。
僅か数年で、私達は玩具界の第一線を退く事となったのでございます。
後は、もうまさに地獄の毎日でございました。
それまで肩で風を切って歩いていた者が、落ちぶれていく事ほど楽しいものは
ないでございましょう。
盤石の人気を誇り続ける人生ゲームや野球盤、トランプ、黒ヒゲ危機一髪(注2)
などに軽んじられるのは納得もいたしましょう、ですがフィンガーポップ(注3)や
キャベツ人形(注4)にまで、なぜバカにされなければならないのでしょうかっ。」
感極まったのか、葉っぱで顔を隠し、彼、彼女はさめざめと泣き始めたのでした。
テンちぇるちゃんも、なんだか可哀そうな気持ちになってきましたが、よく見ると
葉っぱの隙間からチラチラと彼女の様子を覗き見ているのには、ちょっとイラッと
してしまいました。
「それで、私に何かご用なのでしょうか?」
彼女が小首を傾げて尋ねてみますと、よくぞ聞いてくれましたとばかりに
顔を上げ、彼(彼女)は滔々と語り始めたのです。
ただ「涙はどこに行ったのかしら・・・」とこれまたちょっとイラッとしてしまう
テンちぇるちゃんなのでした。
「私達の本分は、なんと言っても音楽に合わせて踊る事なのです。
逆にそれ以外のものは何もありません。
もっとこう、踊るだけでなく、いろいろな特性がありましたら私達の天下も
もっと長く続いた事でございましょう。
いつの間にか周囲に集まってきていた花達が、葉っぱを拳にして地面を
叩いています。
「それでも、私達の時代は終わったものと諦めはしたものの、私達の思念は
こうやって現世に残ってしまったのです。
そして、私達のステイタスでもある『ダンス』を極める音楽を求め東へ西へと
彷徨い続けているのです。
さあ、お願いいたします、私達の為に、貴方の素晴らしい歌声とメロディーを
お聞かせください。」
先頭の花がペコリと頭を下げると、続いて他の花達も深々と頭を下げたのでした。
中には、伏せた顔からポタリポタリと涙を流している花までいます。
テンちぇるちゃんには、もうかつての栄光にすがる玩具とか、そういう事は
気にもなりはしませんでした。
これほど求められているというのであれば、お花達のために歌いあげましょうと
背筋を伸ばし心をこめて歌い始めたのです。
目を閉じ、手を組んで、ヨーロッパで最近流行し始めている
ジャイケル・マクソンと言う女性歌手の歌を一曲歌いあげたのでした。
最後の1小節を歌い終わり、余韻に浸った彼女は、ゆっくりと目を開け、
きっと喜んでくれているであろう、お花達に目を向けたのでした。
そこには目を輝かせ、思いのたけをダンスに注ぎこんだよい笑顔の花達が
いるはずだったのですが、なぜか皆、微妙な顔をして彼女を見つめているでは
ないですか。
頭をポリポリと掻き、隣の花と目を見交している者もいます。
先頭にいた花が、葉を組んでテンちぇるちゃんの前に出てくると、
「いや、違うんだよねぇ、一生懸命に歌っているのはわかるんだけどさぁ、
そういう一生懸命やったでしょって言うのはさぁ、実績を残した奴が言うから
納得できるんだよね。
素人さんが、一生懸命やったって言われてもねぇ、結果がついてこなかったら
なんの意味もないって思わないかなぁ・・・。
だいたい今の歌はなに?。
声の張りも伸びもないし、メロディーは単調でところどころ外していたの
気付かなかったのかなぁ。
こんな歌じゃさぁ、俺達ノレないんだよねぇ。
そこんとこ、どう思ってんのかなぁ。
無駄だとは思うけどさぁ、もう一度チャレンジしてみる?。
まぁ、やるだけ無駄ってものだとは思うけどねぇ、ぷーくすくす。」
口にくわえた葉巻から「フゥ~」と紫煙を吐き出した花は、青空に輝く新しい星と
なったのでした。
空高く舞い上がって行ったお花を見上げ、花達の背筋が伸びました。
その中から、星となった花よりゴージャス感のある薔薇を模した花が葉っぱ同士を
すりすりと擦り合わせながら出てきたのです。
とりあえず、気が済んだテンちぇるちゃんは、花の話を聞いてみる事にしました。
「エヘヘ、いや~、リーダーが失礼な事を言いましてすんまへんなぁ。
あいつはいつも上から目線で物をいいますよって、うちらも迷惑しとりましてん。
それにしましても、物凄い蹴りでおましたなぁ。
いやいや、あても長い事花をやっとりますけど、あんな見事な蹴りは見た事
おまへんで。
いやはや、どちらのプロサッカーチームに?。
そうでっか、所属してはりませんのか、そら勿体ないことでんなぁ。
しかしまぁ、ほんまにうちのアホが失礼な事言いまして、申し訳ありまへん。」
今度は、やたらと腰が低い花が出てきましたが、物凄く怪しく見えるのは
なぜでしょう。
「いや~、お姐さん、いやいやお嬢さん、いやいやお姫さんって呼ばせて
もらいますんがピッタリですな。
もう身体中から気品と言いましょうか、オーラといいましょうか、ほんま後光が
差して眩しいぐらいでおます。
ほら、あてらは、ほんまに身体をクネらせるしか能の無い奴らばっかりで
おまっさかい、お姫さんの歌声に圧倒されてもうて踊る前にタジタジになって
しまいましたんでんがな。
いや~、あてらにもうちょっと踊りのセンスってなもんがありましたら、
お姫さんの歌声でノリノリに踊れますんやけど、ほんまに不徳の致すところで
おます。
ホンマにすんまへんなぁ、堪忍してもらえまへんやろか。
その上で、こんな事お願いして申し訳おまへんのやけど、お姫さんの知り合いで
どなたはんか歌の歌える方紹介してもらえまへんやろか。
もちろんタダでとは言いま編、大した事はできまへんけど、できるだけのもんは
出させてもらいまっせ。」
深々と腰を折る花に、
「別に急ぐ用事もないし、まぁいっか。」
と、ぞろぞろと花達を引きつれて歩き始めるテンちぇるちゃんなのでした。

(CMキャッチ)
「テンちぇるちゃん」「テンちぇるちゃ~ん」「テンちぇるちゃぁ~ん」
「ハァ~イ、テテンチェルチェル、テテンチェル~♪」

 そしてテンちぇるちゃん一行が着いた先は、いつもの山寺でした。
ここなら、いろんな妖がいますから、歌の上手い妖の一体ぐらいはいるでしょう。
手の空いている妖達に裏庭に集まってもらい、事の次第を説明した彼女でしたが、
多くの妖達はあまり歌に自信がないようで、尻ごみしてしまいましたが、
小雪さんが「おもしろそうやねぇ♪」と愛用の三味線を持ってきて一曲披露して
もらえる事となりました。
フラワーロックの面々は三味線の調子を整える彼女に、期待度が
急上昇です。
「雪女さんだって。」
「えっ、妖怪界の名門やん。
やっぱりええとこのお方は、なんでもできるんやねぇ。」
すでに花達の間に葉、踊る気マンマンの熱気が渦巻き始めています。
ようやく調子を整え終わった小雪さんが、「ほな行きまひょか。」と三味線を弾き
歌い始めたのでした。
「♪~ うめぇは、さいいぃたぁかぁ、さくぅらはぁまだかいな~♪
(梅は咲いたか、桜はまだかいな)」
最初の一節を歌った瞬間、辺りの空気が変わりました。
雪女だと言う訳ではないでしょうが、絶対零度の空気が花達の間に漂ったのです。
そんな中で、一体の花が前に出てきました。
それは、器用に葉っぱを組み、口の片端を持ち上げ、斜めに小雪さんを
見ています。
「ハイハイハイ、ちょっと待ってえな。
あんな、確かに歌は上手いんやけど、そんな古臭いのったりとしたリズムで
俺らが乗れるとか思ってんの。
はん、俺らも舐められたものやねぇ。
確かに歌声はいいけどさぁ、それだけじゃねぇ。
もっとこうなんて言うか、魂の叫びが欲しい訳なんだよねぇ。
単二いい声だけやったら、そこらへんにいくらも居る訳なんだからさぁ、
プラスアルファが欲しいんだよね。
判るかなぁ、さっきの歌じゃさぁ、なんていうか、リズムがねぇ、ぶっちゃけ
リズムに乗れないんだよ。
判ってんの?。
判ってやってんなら大したものだけど、判ってないでしょ。
俺達に踊って欲しいんならさぁ、もっと腕磨いてって腕磨いたって
しょうがないよね。
リズム感養ってから出直してくんない。 プークスクス。」
口にくわえた葉巻から「フゥ~」と紫煙を吐き出した花は、再び青空に輝く星と
なったのでした。
小雪さん、三味線はバットじゃないですからね。
ドスドスと床を踏み鳴らし、去っていく小雪さんを見ながらも、
テンちぇるちゃんは「新たな歌いては居ませんか。」と声を掛けました。
ようやく庭を取り囲むように集まっていた妖の中から
「しかたねえなぁ、一兆俺が歌ってやるよ。」
とピョンピョンととび跳ねながら出てきたのは、以前に双烏屋で会った事のある
からかさお化けでした。
花達の期待に満ちた視線の前に立つと、マイクを片手に歌い始めました。
「♪ 雨々降れ降れ 傘さんがぁ、蛇の目でお迎え嬉しいな ♪」
「傘が傘差すのかいっ!」
すかさず突っ込みが入りましたが、
「なんだよっ、俺が傘差したらダメなのかよっ!」
次に出て来たのは、河童でした。
何を歌うのか、なんとなく察しがつきましたので、既に突っ込みの準備万端です。
「かっぱっぱ、ル・・・ ♪(注5)」
「そこまで~~~っ、著作権に触れる可能性があるから~っ。」
瞬時にストップがかかってしまいました。
テンちぇるちゃんが「次の歌い手は」と声をかけましても、こんな状態ですから、
なかなか前に出て来てくれる者はいません。
「あの~、誰かいませんか~?」
と困ってしまっていますと、背後の部屋の障子戸がスパーンと軽快な音を立てて開いたのです。
その部屋の中には、三体の鬼がいました。
ですが、いつもの格好ではなく、赤・青・黒の三体共が鉄鋲をあしらった
皮ジャンを着崩した姿で、サングラスをかけてそこに居たのです。
さらに、赤鬼と青鬼はエレキギターを持ち、黒鬼の前にはドラムセットが
置いてあります。
赤おにが、細身のサングラスを押し下げ、辺りを見渡し、ニヤリと片頬を持ちあげ
マイクを手に取ると、カウントを摂り始めたのです。
「ガウッガガウっ、ガウガウガウっ!。(ワン、ツー、ワン、ツースリーフォーっ!」
その場に居た全ての者が、音の洪水に押し流され、奔流に飲み込まれました。
黒鬼のドラムが激しく軽快なリズムを刻み、青鬼と赤おにのギターが超絶技巧を
駆使しビートを乗せ、エレキギター独特の長く続く音を響かせると、
赤おにの幅の広く張りのある歌声が、聴く物全てを圧倒したのです。
誰も声の一つどころか、身動ぎの一つもできませんでした。
ただただ、彼らの演奏に圧倒されてしまっていたのです。
歌声が終わり、エレキの音色とドラムの最後の一打が消えると、一瞬の静寂の後、
演奏にも負けないほどの大歓声が、庭を埋め尽くしたのです。
三体の鬼さんも、額の汗を拭い、よい笑顔でハイタッチをしています。
ですが、肝心の花達の一部が、集まってなにやら激論を交わし始めました。
どうやら、胸には審査員の札が付いています。
一本の花がダンダンと机を叩くと、別の一本がその花を指差し大声で
怒鳴り、それに別の花が割りこむと、さらに別の花が別の花の胸ぐらを
掴み上げると言う、一歩間違えれば、殴り合いに発展してもおかしくない状況と
なっているのです。
しかし、それもしばらくもすると、しぶしぶながら頷く花、憤懣やるかたない顔で
イスに座る花、安堵の表情で笑顔を浮かべる花と悲喜こもごもな様子とはいえ、
どうやら話し合いには決着がついたようです。
一本の花がマイクを片手に出てきますと、
「え~、ただ今の演奏につきましては、歌声や演奏の技術に対しましては
まさしく驚きと喜びをもたらせて頂きましたのですが、我々の求める音楽は、
やはり歌の内容も重要なファクターとなるのではないかと、審査員一同が
検討をいたしました結果、どうしても我々には吠え声にしか聞こえないとの
結論に達しましたため、非常に残念なのではありますが、今回は見送りと
させていただくという結果になりました事をご報告させて頂きます。」
リーダーの説明が終わった瞬間、鬼達の居る部屋の障子がすぅ~と閉じて
いきました。
同時に、至るところから怒声と空き缶、ペットボトルが飛んできたのです。
それにしましても、これってコンクールかなにかだったでしょうか?。
さて、困ったのはテンちぇるちゃんです。
あれだけの演奏をされては、次に歌おうと言う者が現れないのは当然と言えば
当然でしょう。
どうしたものかと頭を悩ませていると、どこからともなく歌声が聞こえてきたでは
ないですか。
それは深みのある静かな声音で、聴く物に安心感と心地良さを与え、一定のテンポで
叩かれる楽器は、派手さはないものの、声にマッチし、この国独特の
「わび、さび」の味わいを深く静かに添えてくれています。
花達は、その歌がどこから聞こえてくるのかと、あちらこちらに顔を向けて
いましたが、いち早くその方向を特定したリーダーが一目散に駆け出し、
それを追って全ての花が駆け出して行ったのでした。
後に残されたのは呆気にとられたテンちぇるちゃんと、妖達でしたが、その日より
お寺の庭の片隅で、和尚さんの読経に合わせて、クネクネと
踊るフラワーロックの花畑と言う、なかなかにシュールな状況を
見せてくれるようになった事は改めて言うまでもないですよね。

 後日、テンちぇるちゃんの元に、お花達からのお礼として、大量の
フラワーロックの玩具が届けられましたが、
「なんで電池は別売りなのよ~~~っ!。(注6)」
と言う彼女の声を聞く物は誰もいませんでしたとさ。

「注釈」
○注1、フラワーロック : 1988年にトミーより発売された玩具。
鉢に一本の花が咲いており、周囲の音楽や音に反応してクネクネと動きます。
当時は音に反応する玩具が目新しかったため、爆発的な人気を博しましたが、
基本的に単調な動作を続けるだけですので、飽きられるのも早かったようです。
2008年には「フラワーロック2.0」と言うフラワーロックをさらに進化させたものが
タカラとサンヨー電気との共同開発で発売されました。
これまでのくねくねと踊るだけではなく、平面フルカラーLEDを搭載し、
音に合わせて光を明滅させる機能が追加されました。
光の強弱や明滅は、ユーザーによる調整が可能な様です。
また、携帯プレーヤーを接続することにより、搭載スピーカーから音楽を流したり、
複数のフラワーロックを接続する事が可能となっています。
○注2、黒ひげ危機一発 : 1975年にトミーより発売された玩具。
ロープで縛られ(と言う設定)樽に入れられた海賊を、助け出すと言うゲームです。
樽にある幾つものスリットにナイフを挿して行き、ロープを切る(と言う設定)と、
海賊が飛び出すと言うもので、発売から現在まで多くのバリエーションが作られ、
ロングセラーの玩具となっています。
○注3、フィンガーポップス : 1979年にツクダオリジナルからルパン三世を
CMキャラクターに起用して作られた玩具。
堅めのスポンジ状の長さ5センチぐらいの円筒形をしていて、親指と人差し指で
挟んで飛ばして遊びます。
全く流行りませんでしたが、今では知っていると笑いのネタにできます。
○注4、キャベツ畑人形 : 1983年頃にアメリカで大流行した人形。
顔や髪形、目・肌の色、服装などで6000以上のバリエーションがあり、
誕生日と名前入りの出生証明書付きで発売された事が、自分だけの人形であるとの
オリジナリティーが人気の基となりましたが、「日本上陸」と大々的に
宣伝されましたが、人気は揮いませんでした。
○注5、かっぱっぱ、ル・・・ : 黄桜酒造のCMソングです。
会社に電話をかけますと、待ち受けにはこの曲が流れてきます。
○注6、なんで電池は別売りなのよ~~~っ!。 : フラワーロック2.0では
太陽電池が採用されているため、電池は不要だそうです。
もちろん初代フラワーロックには、乾電池が必要でした。

第17話 お・し・ま・い・♪。
(2021.09 by HI)

◆ ◆ ◆

yuki:HIちゃん、今回も楽しいお話ありがとうございます。
あまりにも個性的なキャラのお花さん?たちに、こみ上げる笑いを
抑えきれず、私まで肩を揺らしてフラワーロック状態でした。

HI:yukiさん、こんにちはぁ、HIなのぉ♪
以前にyukiさんが「お花の精霊のお話を~」と言っておられましたよねぇ♪と
予告もリクエストもぶっちしましてぇ、お花の精霊さん・・・かな?ってものを
書いてみましたのぉ。

yuki:あら、HIちゃん、こんにちは。 そう、確かに以前言ってました。
「お花の精霊さんのお話なんて読んでみたいな」って。
でも、お花の精霊さんのイメージって、なんていうか、こう、あの・・。
上から目線なリーダー?、こてこて京商人チックな薔薇さん?
こんなへんてこキャラなのになんだかチャーミングな気がして憎めないのは
HIちゃんの愛ある眼差しのなせる技ですね。
良い意味で予想を裏切る楽しいお話に、今回も
「らしさ」を吹き飛ばして自由に生きる素敵さを感じました。

HI:あとねぇ、鬼さんsの演奏イメージをmp3で添付しておきますぅ。
イギリスのバンドの「アイアンメイデン」のコンサート録音ですぅ。
スタジオ録音より、こちらの方がイメージに近いかなぁって。
イヤホン(ヘッドホン)で大音量で聞きますとぉ、音の洪水に押し流されます事
請け合いなのぉ。

yuki:普通の音量で聴きましたが、音の洪水におぼれかけましたぁ(笑)

HI:それとぉ、ギターパートの超絶演奏を、青鬼さんでイメージされますと、より本編を
楽しんで頂きます事ができると思いますぅ:笑:。

yuki:音楽のかっこよさと、すーっとふすまをしめられる鬼さんトリオの
かっこ悪さのギャップに、またまたフラワーロック状態のyukiです。
フラワーロックさんたちが勝手にライバル視しているおもちゃの数々の紹介も、
セピア色のおもちゃ箱をひっくり返したみたいで、下手をすると
一日中ここに浸っていられそう、そんな楽しさが心にあふれました。

添付していただいたmp3ファイルはこちら・・
と言いたいところなのですが、このサイトのデータを管理している
ツールの容量の関係で割愛させていただきます。ごめんなさい!
気になる方はぜひ検索してみてくださいね♪

今回はHIちゃんコメントも交え、勝手にトーク風あとがきにしてみました。
HIちゃん、本編とあわせてこちらへの特別出演もありがとうございます。
では皆様、引き続き次のお話「お母さんだョ 小雪さん♪」もお楽しみください!

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